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Artist Press Vol. 7> Feature:POWER JOB

POWER JOB INTERVIEW
POWER JOB LIVE REPORTt: 25st May 2002 at STORMY MONDAY

LIVE REPORT

POWER JOB

鋭い感性、卓越したテクニック、スピード感、それらが結集した、スリリング＆パワフルなトリオ

Report: 25th May 2002 at STORMY MONDAY


メンバー：道下和彦（Guitar）、永井敏己（Bass）
ゲスト：松山修（Drums）

ＰＯＷＥＲ　ＪＯＢオフィシャルサイト：http://homepage2.nifty.com/powerjob/



この日のPOWER JOBは「Bumpin'」でスタート。テンポのよい５拍子にのって道下が軽快なメロディーを奏でる。変拍子でありながら流れがとてもスムーズなので、とても軽やかに心地よく聴こえる。ジャンルというワクにとらわれない道下のソロワーク、そして響きの良い重低音で永井の一瞬にして雰囲気を変える永井のインプロヴィゼイションが印象的。

落ち着いたトーン、シックな雰囲気の中、永井のメロディアスなソロプレイを堪能した「Afterglow」後は、タイトルロール「Power Job」。アルバムでもイントロでザクザクッと刻むギターカッティングがとても気に入っていたので、それが実際に聴けて、まずはとても満足！そしてこの辺りからバンドのテンションはさらに上がる。道下のギターソロは勢いを増し、松山のドラムミングもより強烈なビートを叩き出す。

激しい「Power Job」の後は、ブルージーなイントロから「Just One Of Them」。静かにゆったりとしたテーマを聴かせ、展開部ではずっしりと重いビートを刻む、その場面転換が見事。次から次へ自在にフレーズを重ねていく道下のプレイに思わず惹き込まれる。

パワー担当、道下和彦、ジョブ担当、永井敏己というメンバー紹介の後はファーストセット、ラストの「Horizon」。スリリングな雰囲気を漂わせるイントロから次第に激しく展開していく。本領発揮とも言える永井のベースソロはメロディアスでありながら超絶技巧の連続で、まさに「凄い」の一言！

永井敏己（B）	松山修（Ds）	道下和彦（G）

セカンドセット1曲目はスピード感あふれる「Trap」。イントロから難解なリフを３人全員でユニゾンプレイ。ファーストセットで上がり続けていたテンションはさらに上がり、道下、永井、２人のプレイは熱くすさまじい。曲が難解になればなるほどプレイするメンバーの表情が楽しそうに見えるのは気のせいか？

続く「Earthquake」では、重くタメの効いたシャッフルビートを楽しみ、「Discovery」ではアップテンポの16ビートにのったポップなメロディでがらりと趣向を変える。

ステージも大詰めとなって、スパニッシュなエッセンスを散りばめた「Spice Love」。イントロの凄まじいドラミングといい、とにかくバンドの勢いが凄い！永井がメランコリックなアドリブを披露すれば、道下もすさまじい勢いで弾きまくる。そして松山の怒涛のようなドラムソロはテクニカルかつダイナミック！

そして、この日のラストは「Dance Of The Harlequin」。またしても難解なリフをユニゾンプレイ。ラストナンバーになって、さらにバンド全体のパワーが増していく。この曲、まさに本能のまま行くところまで行き続ける道下のソロプレイが圧巻。

とにかくステージが進むにつれ、どこまでもテンションが上がりつづけ、集中力が増していく。ステージ後のインタビューで「テクニックより本能」「体力勝負」という話も出たのだが、まさにそれを実感したライブであった。毎回変わるゲストとともに、次回のPOWER JOBがどんなプレイを聴かせてくれるのか？本当に楽しみである。


使用機材：

道下和彦
Guitars: Fender Stratcaster Original, Gibson Les Paul Gold Top 60年代
Amp.: Peavey
Effect: Rat Distortion、Maxon Chorus、BOSS Delay、MXR Dyna Comp

永井敏己
Bass: P-Project T. NAGAI Model
Amp.:EBS GOAM 350 (×2)
Effect: Degitach RP-20

<SET LIST>

1st Set:
1. Bumpin'
2. Afterglow
3. Power Job
4. Just One Of Them
5. Horizon

2nd Set:
1. Trap
2. Earthquake
3. Discovery
4. Spice Love
5. Dance Of The Harlequin

Report & Photographs by A.Matsuzaka