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Artist Press Vol. 6 > Feature: ヒダノ修一
ヒダノ修一インタビューへもどる
鳴瀬喜博さんからのメッセージ
あのねー、そういう意識っていうのは、あんまり感じたことがなかったのね。とにかく、「出す音」っていうか、この「トントコトントコ」っていう感じと、自分の、例えばチョッパーでやる感じが、すごいこう、「一致する」っていうか、「同じ熱さで来れるな」みたいな・・・太鼓の音は血が騒ぐし、「日本人だからかな?」と思ったけど、最近は「それだけじゃない」っていう感じなんだよね、もう・・・そういうんじゃなくて、ヒダノ君の出す音と、俺のベースが「合ってる」っていう感じが、すごくするわけね。
昨日リハーサルがあって、ヒダノ君が普通のドラムセットに(太鼓のスネアみたいなの)を使って、やっぱバチでやったのよ。それで、ああーおもしろいね、とかいいながらやっていたらミッキーが、「ハイハットがあるからやりやすい」っていうわけ・・・やっぱリズムキープっていうか・・・。
「あっ」と思ったわけ、そういえば俺らが普通やっているバンドでは、ドラムにはハイハットがあり、シンバルがあり、リズムキープっていうのがあるわけよ。いつでもハイハットが鳴っていて、そういうビートが来ていて、その上に乗っかってやってるんだけど、ヒダノ君の場合、いつもはハイハットが無いわけね。で、気がついたんだけど、「そういわれてみれば無いんだ」と、で、「結局は間なんだな」と思ったわけ。太鼓の"そういうもの"がないサウンド、"間があるサウンド"っていうのかな。普通にリズムキープしてたりすると、やっぱすごい心配なとこ、ってのもあるわけよ、ズレとかさあ・・・。そういう瞬間もあるんだけど、その"間"っていうものが、実は逆にいいんだな、っていうことなの。その"間"があって、間から次に移ったときの、みんなの気持ちの行き方とか、すごい緊張感があるところでやるのがすごく面白いんだよね。自分で演奏している時に、「あ、そういうことがあったんだなあ」と、昨日気がついたんだよ。
でも、「それが面白いんだ」というのがわかったのね。だからドラムが入っている時の"リズムキープしやすいさ"っていうことは気にもならないし、逆に、ヒダノ君の太鼓の作る"間"っていうのが、自分のベースとか、音楽をやるうえですごく面白い、逆に面白いものだな、と思うようになったんだよね。ドラムには無い"間"が逆に面白いんじゃないかな。
前ね、二人で俺の得意の一発もんのチョッパーソロをやっているときに、ものすごいグルーブを感じたんだよね。うしろから「こう行け、ああ行け」っていう感じの、こっちも「こう行くぞ」「ああ行くぞ」みたいな感じで、太鼓のビートが自分のチョッパーっていうか、サウンドに合って、すごく幸せだったんだよね。
やっぱりヒダノ君も耳が良いから、すごくよく聴いていてくれるし、、、リズムセクションっていってもメロディーがあるし、彼の太鼓もメロディアスだしね。
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