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>> K-122 Interview (KANKAWA & 清水興インタビュー、メンバーコメント)



LIVE REPORT

K -122 Interview

KANKAWA & 清水興インタビュー
メンバーコメント

KANKAWA & 清水興インタビュー

 

5/18、K-122のデビューライブの開演前にKANKAWAさん、そしてK-122のプロデューサー、清水興さんにコメントをいただきました。

 

メンバーがとても若々しいですね?

KANKAWA:
若々しいやろ。やっぱり若いっていうのは素晴らしいことやと思うた。

 

今回、このメンバーで組まれた理由は?

KANKAWA:
そう、やっぱりね、若い人ならではの味があるねん。それがほしくて。やっていて、こっちも新鮮やもん。あいつら読まれへんもん。無茶しよる。(笑)おもろい、気持ちとアイデアで勝負やから・・・。

 

若い人のパワーは、何者にも変えがたいものがありますね?

KANKAWA:
これは、勉強してできるもんちゃうわ。若いパワーなんていうものは・・・

 

なぜ、このバンドを組もうと思われたのですか?

KANKAWA:
いや簡単。JAMミュージックをやりたかったから。

 

このバンドは「一切、曲がない」と伺いましたが?

KANKAWA:
あのね、レコーディングをさんざんやってきたから、いろんな示唆するような、2小節とか3小節のメロディーっていうのは、だいぶもう暗号みたいにわかってきたわけ。で、その暗号を出して、皆がそれをキャッチして、発展させるから・・・ぶっつけ本番やねん。集中力が、もの凄いいるわ。

 

集中力と感性ですね?

KANKAWA:
そう、凄くスリルあるよ。

 

今日のステージも1時間弱をずっとそれで演奏されるんですか?

KANKAWA:
そう、だから1時間を即興で演奏しなければいけない、というプレッシャーがあったんだけど、彼(清水さん)が良いことを言ってくれて、「いいんよ、30分で演奏やめたくなったら、やめていいよ。それよりも気持ち、内容が勝負やから」って言うてくれて、メンバーも僕ももの凄く気持ちが楽になった。「あ、そうなんか」と思って・・・

清水興:
だからJAMって、「どれだけその場で自分を開放できるか?」っていうところが一番勝負になってくるわけで、その結果がたまたま30分で一つのキリがあって終わったんだったら、その日は30分の演奏をするためにあった時間やから、「帰った来たらええんちゃう?」って・・・。もう一発勝負や思うて「それだけをやる」っていうふうに、で、そこで「どれだけさらけ出すか?」っていう結果が勝負やから。

KANKAWA:
ものすごい気が楽になったよ。レコーディングはうまく出来たけど、「こんなもんライブになりえるんかな?」と、本当に100%の即興で・・・自信なかったね。全部ないんやから・・・それ言われてから、一気に元気になったね!

清水興:
はたして、今宵はどういうことになり得ますやら?・・・お楽しみやね! だから、自分らも、そういう風に楽しみもって時間迎えることができるし、基本的には時間芸術やと思っているから。その時間に、一番そういう意味では、積極的に「その時間」っていうものに意味をもたそうと思っている音楽がJAMやから・・・そういう風に僕は解釈しているけどね。

 

JAMというのは、形式がなくて、全て自由なんですか?

清水興:
形式があってもなくてもいい・・・「形式がない」っていうこと自体が、すでにもう決まりや。精神的なものやと思いますよ。

KANKAWA:
そう、精神的なものやと思うわ。形式があってもJAMやから。要はJAMの精神でやったら、何を弾こうがJAMやわ。これ口で言うの難しいよ。

清水興:
まあ、強いて言うならば、JAMの基本っていうのは「自分と違う人間と一緒にするんや、ということをポジティブに思うこと」それがJAMやと思う。だから例えば、「何かがあるから」という予定妥協というのは一切なしで、本気で人間同士がやりたいことをぶつけるんですよ、っていうことがJAMやと・・・それがJAMの気持ちやないか思う。

めちゃめちゃ正直な音楽ですよ。その人がどんな精神を持っているかというのが、めちゃめちゃ解る音楽やから。その人のアティチュ-ドというか、生き様を出してもらうしかないような音楽やから・・・。 「これでもう、かんべんしといたろか」いう気分がちょっとでもあったら、もう見えてまう。それを「無理して」っていう感じとは違うて、もう普通にしといてくれたらええねん。もうほんまに普通にスーっと音楽に入って・・・

KANKAWA:
これが難しいやろ、自分の技術とかこれまでの経験で盛り上げんのんやったら、もうJAMにならへんのや。ショーをしたら、いかんのや。これはショーじゃない。

清水興:
ドキュメントやね、どっちかって言うたら。 体験してみないとわからない音楽ですね。

KANKAWA:
だから、これから皆にJAMっていうものを、だんだん解ってもらいたいね。今年はね、我々こうして頑張るから、だんだんとこう、JAMっていうことが一気に日本でも理解される存在になれるような気がするね。で、これはやっぱり聴いてもらわんと、体験せんと・・・。

 

K-122のアルバムは?

KANKAWA:
今回のアルバムはね、とにかく音がええわ。

清水興:
音はいいっすよ、その音のクオリティ、録音も非常にうまくいったし。オルガンも良い音してますよ。めちゃくちゃ良い音してますよ。

KANKAWA:
もう信じられへん。今までの僕のベスト録音やね。

清水興:
うまいこといきましたね。いろいろ。

KANKAWA:
ハモンドオルガンが目の前で鳴ってるよ。

清水興:
強い音がとれましたね。「強い音が録りたい」っていうのが今回メインやったから、そういう意味で、「強い音は録れたな」と思いましたね。そういうアプローチで録ってきたことが、最終的に良い結果が表れたな、ということをミックスダウンしながら思いましたね。とにかく「強い音を録りたい」、ずーっとそう考えてテープ回しましたね。

KANKAWA:
だから、世界中のオルガンプレイヤー、びっくりすると思うよ。

清水興:
ぜひともチェックしてもらいたいですね、この音は。B3に関しては、良い感じで録れてますね。

KANKAWA:
これはもう、完璧に録れたね。自然のウェーブ、自然にいってるわ、音が。オルガンが鳴ってるわ。

 

オルガン自体の音も本当に楽しみですが、今回の、そのJAMのアルバム構成というのは?

清水興:
もうね、アルバムの時は楽なもんで、自由にセッション繰りかえすんですよ。もうテープはかなり回してますよ。で、その中から好きなのを選ばせてもらう、っていう感じでね。

KANKAWA:
だいたい僕のね、不思議なもんなんよ、僕の体がね、15分単位になってるっていうのが、今回はじめてわかった。何を演奏しても、だいたい僕は15分で終わる。

清水興: だいたい15分の中に大きく分けて3シーンくらいあるんですよね。

KANKAWA:
不思議やねえ、これ。これ僕のDNAからきてるもんかなあ?

清水興:
そういう体質、体内時計ですよね。だからほんまに、録音っていうよりも、ドキュメントっていう感じでしたね。ほとんど同時録音。オーバーダヴは本当に若干で、9割5分がたは一回でやってますよ。

KANKAWA:
それで判断はもう清水ちゃん。我々は判断できないのよ。

清水興:
やってると、やってる時の思い出がまだあるから。

KANKAWA:
ジャッジメントの能力が非常に要求されるレコーディングや、これは。

清水興:
逆に、ああやって編集したのを聴くと新鮮でしょ?

KANKAWA:
超新鮮!「え、こんな演奏したっけ?」って・・・ で、今回はビジュアル的に家紋を作ったり(Home Page参照)、ジャケットも、非常に面白いピンクにしたり、そういうのも今回初めてやから、非常に興味あるよ。

 

発売はいつですか?

KANKAWA:
10月末の予定や。

 

今後のライブ予定は?

KANKAWA:
来月からいろいろとやるよ。これからトランス系のイベントにどんどん出て行くよ。8月くらいから、どんどん増えてくるよ。だから楽しくなるんちゃうかなあ? どんな人に聴いてほしいですか?

KANKAWA:
ぜんぜんないわ、そんなん僕は。若い人にも聴いてほしいしJAZZファンにも聴いてほしいし・・・対象はないね。動物でもいいね。(笑)哺乳類?哺乳類やったらええとしよう!(笑)

 

今日のライブの100%即興演奏、そしてアルバム!本当に楽しみですね!
今日は本番前のお忙しいところ、どうもありがとうございました。

(2001.5.18)

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K-122メンバーコメント

メンバーのみなさんからコメントをいただきました。

 

IZUMI(Guitar)

他にもいろいろ人とやらせてもらっているんですが、K122は基本的にJAMなんで、決め事は最小限でその場で起こる、「良い意味でのハプニング」とか、「一人ひとりのアイデア」で流れとか風景が変わっていく、というのがすごく魅力的ですね。・・・が、ゆえに緊張感を維持しなきゃいけないんで、次になにがくるかわからない状況で・・・

JAMっていうのが頭にあるんですけど、良いミュージシャンたちが集まると自然にそういうふうになっているような気がするんです。今はJAMっていう言葉が流行っているという流れがありますけれど、そういう先が読めない人たちと、一緒に作っていく・・・作っていくという感覚が強いですね、曲を演奏する、というよりも・・・一緒に風景を作っていって、で、その風景に飽きたら、画用紙をはがして次の画用紙にみんなで色づけしていくような感じですね。

 

KOIZUMI(Bass)

ベースの小泉です。このバンドは、もう未知の世界で、もう初体験だらけで、固定観念がどんどんなくなっていく感じですね。いい経験させていただいてます。これからもがんばっていきます。

 

RYO(Drums)

「踊れ!感じろ!イケ!」

 

NAO(SAX, FLUTE)

いろいろな音楽が好きで、今までJAZZを中心にいろいろなバンド演奏していたんですが、今までいろいろなバンドで、別々にやっていた事がこのバンド1つで全部できる・・・とても面白いですね。すごく可能性があると思います。「即興」をいろんな音楽を通じて追求できる・・・こういうJAMという形式だとお客さんとの接点もより大きいと思います。今後は多くの人に聴いてもらいたいですね。

(2001.5.18)

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インタビュー:S.HATANO

 

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