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オーケストラ コンサート Bプログラム
特別イベント「小澤征爾総監督 感謝の会―その生涯を祝福して―」
ふれあいコンサート II


Concert Report


特別イベント「小澤征爾総監督 感謝の会―その生涯を祝福して―」


会場:キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
2024年8月17日

「小澤征爾総監督 感謝の会―その生涯を祝福して―」 9月1日よりYouTube無料公開決定!
(セイジ・オザワ 松本フェスティバル オフィシャルサイト > News )







オーケストラ コンサート Bプログラムが開催された日の夜、特別イベントとして「小澤征爾総監督 感謝の会―その生涯を祝福して―」が開催された。常々、地元の方々への感謝の気持ちを表されていたという小澤征爾総監督。この特別イベントは、「できるだけ多くの皆さまと一緒に、その生涯を祝福する時間を共有したい」というOMFの気持ちが込められていた。

この日演奏された曲は3曲。「アヴェ・ヴェルム・コルプス」(モーツァルト)を沖澤のどか指揮で演奏。そして、「アリア」(J. S. バッハ)、SKOにとって最も齋藤秀雄先生、小澤征爾氏につながっているという「ディヴェルティメント」(モーツァルト)は指揮台を空けてSKOメンバーのみで演奏された。どの曲も深く心に響く演奏で、小澤総監督の存在を、その場に感じるようなひと時だった。

そしてこの日の特筆すべきプログラムは小澤氏の「特別編集映像」である。小澤氏のこれまでの軌跡やエピソード、インタビュー映像などを編集したもので、素晴らしい演奏と同時に、珠玉の言葉が散りばめられていた。小澤氏が芸術家として、人として、如何に偉大であったか、改めて感じることができた素晴らしい映像だった。



小澤征爾氏の言葉より(筆者が個人的に特に心に響いた言葉)

僕らが音楽をやるときに
人間のエネルギーというのは
エネルギーを出してみないとわからないものだと思う

とことんまでやる時の人間の熱意というか
これをやるんだっていうそのやる気
それがなくなると
どんなに技術があっても
どんなに頭が良くても
どんなに環境が良くても
とんなに経済的に豊かでいろんなものがあっても

人間の本当の幸福というのは得られないかもしれない
あるいは、人間の本当に大事なことには触れないで、その人は終わるかもしれない





会はSKO代表 小澤征良さんの感謝の言葉で締めくくられ、征良さんの「SKOの皆さんが演奏している時は、ありありと父が一緒にいることを感じられる」「今日の感謝の会、一番、感謝しているのは父です」という言葉が深く心に響き、静かな感動を呼んでいた。
(写真左 司会 有働由美子さん、右:小澤征良さん)

この日のイベントの様子は(特別編集映像については一部であるが)は 小澤征爾 Seiji Ozawa 公式Youtubeチャンネルで無料公開されているので、ぜひご覧いただければと思う。

※入場者数:メンバー、スタッフら関係者を含めて約1750名。
無料招待された長野県民 1000名(応募数 約1600名)
松本市内の特設会場2ヵ所でパブリックビューイングを開催

 
小澤氏への感謝の寄せ書き   プログラム
 
小澤氏が着用した燕尾服   ホール入口付近



曲目
プログラム
モーツァルト:「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K. 168*
J. S. バッハ:管弦楽組曲第3番 BWV1068より「アリア」
モーツァルト:ディヴェルティメント K. 136 第2楽章

サイトウ・キネン・オーケストラ
沖澤のどか(指揮)
*OMFオペラ ソリスト、カヴァーキャスト

感謝のことば
セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会 名誉会長/長野県知事 阿部守一
セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会 実行委員長/松本市市長 臥雲義尚

司会:有働由美子

主催:公益財団法人サイトウ・キネン財団/セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会
協力:一般財団法人サイトウ・キネン・オーケストラ財団、小澤征良



レポート、撮影:Asako Matsuzaka

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