Live Report: 小沼ようすけ x U-zhaan スペシャル・セッション / Yosuke Onuma x U-zhaan Special Session
Live Report
小沼ようすけ x U-zhaan スペシャル・セッション
Yosuke Onuma x U-zhaan Special Session
28th Feb 2017 AtMotionblue YOKOHAMA
ギターとタブラの饗宴！
リズミックで感性あふれる世界を堪能
会場に足を踏み入れると中はオーディエンスでほぼ満席。間もなくスタートするステージへの期待感であふれていた。ステージには10個のタブラがセッティングされている。
タブラはインドの打楽器で高音を出すタブラと低音を出すバヤの2つを一組として使う。多彩な音色を出すことができるが演奏するのは難しく、世界で一番難しい打楽器と言われることもあるようだ。
ギターとタブラのデュオ・・・いったいどのようなアンサンブルになるのか、興味と期待の入り交じった気持ちで開演を待った。
1stステージは小沼ようすけのソロからスタート。エレアコの低音がベースラインのように響き、目を閉じるとまるでギターとベースのデュオのように聴こえる。自らがつくりだすグルーブに乗って心地よいメロディーがふわっと会場に広がった。
2曲目の「I like Peshkar」からタブラ奏者 U-zhaanが登場。ギターがマンドリン奏法でメロディーを奏で、タブラの素朴な音色がこれに呼応していく。会場に響き渡るタブラの音色はとても多彩で、様々な表情を作り出していた。曲が進むにつれてギターとタブラはより同調していき幻想的な空間を作り出す。そしてそのなかで激しさを増していった。
リズミックで軽快なメロディーが印象的な「Flowing」で楽しく町中を散策するような爽快な気分を味わい、スタンダードナンバー「When you wish upon a star」では、今度はタブラが奏でるベースライン上に広がる自由な空気感の中でそれぞれの音の響きを楽しんだ。ここで繰り広げられた小沼の広がりのあるインプロヴィゼーションは秀逸の一言！
2ndステージは「Sea scape」でスタート。13拍子のグルーヴを感じながら音の厚みや独特の心地よいうねりを楽しんだあと、U-zhaanがアルトホルンで奏でるメロディーを小沼が多彩なサウンドで彩るという趣向を凝らした「My one and only love」、まるでウッドベースのようなベースラインが心地よく響いた「Bye bye blackbird」とスタンダードが続いた。
ゆったりと始まり、次第に音量が増していくなかで白熱した演奏を聴かせた「Super Moon」、ラストナンバー「Driving」では、アップテンポの疾走感あふれるビートに乗って息の合ったアンサンブルを聴かせる。エンディングに向かって両者のプレイはより激しくなり、場全体がリズムで覆いつくされていった。
アンコール、マイケル・ジャクソンの「Human nature」まで、ギターとタブラのアンサンブルによる独特なサウンドを堪能したステージだった。タブラは完全にアコースティックで演奏されていたのだが、時にDrum'n'Bassのようにエレクトリックに響くなど、その幅の広さ、表現力の豊かさに驚いた。
小沼の感性あふれるギターサウンドと深いタブラの響きが作り出す世界観は本当に魅力的で、ぜひまたこのデュオを聴いてみたいと思った。
Members: 小沼ようすけ(Guitar)、U-zhaan(Tabla)
Yosuka Onuma Official Web Site: http://www.yosukeonuma.com/
U-zahaan Official Web Site: http://www.u-zhaan.com/
Set List
1st Stage
1. Solo by Yosuka Onuma
2. I like Peshkar（U-zhaan）
3. Flowing（Yosuka Onuma）
4. Some day my prince will come
5. Duo Ka sharing（Yosuka Onuma）
2nd Stage
1. Sea scape（Yosuka Onuma）
2. My one and only love
3. Bye bye blackbird
4. Super Moon（Yosuka Onuma）
5. Driving（Yosuka Onuma）
Enc)
Human nature（Michael Jackson）
レポート：Asako Matsuzaka
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