<Home>
Concert Report: 2015 SEIJI OZAWA MATSUMOTO FESTIVAL / Orchestra Concert B
CONCERT REPORT
2015 セイジ・オザワ 松本フェスティバル
オーケストラコンサートB
バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz.116
ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36
2015年9月6日
会場 キッセイ文化ホール
Official Site: http://www.ozawa-festival.com/
8月24日 オペラ ベルリオーズ「ベアトリスとベネディクト」のコンサートレポートはこちら
9月1日 「マエストロ・オザワ・80歳バースデー・コンサート」のコンサートレポートはこちら
9月5日 OMFファミリーオペラ ラヴェル「子どもと魔法」のコンサートレポートはこちら
9月6日 オーケストラコンサートB「バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz.116」「ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36」のコンサートレポートはこちら
この日1曲目はロバート・スパーノ指揮によるバルトーク「管弦楽のための協奏曲」。緊張感あふれる冒頭の弦の音色が印象的な第一楽章、軽やかなリズムの上で緻密にパッセージを重ねていく第二楽章、そして三楽章からラストに渡るまで壮大で美しく、ダイナミックなバルトークの世界を堪能した。
2曲目は小澤征爾指揮によるベートーベン交響曲第二番。なによりも元気に指揮する姿を観ることができたのが嬉しい。小澤を中心に結束感が高まったオーケストラが凝縮間のあるベートーベンを奏でる。快活で透明感のある弦の響きと芯のあるティンパニーが印象的な一楽章。自然にすーっと体に入ってくるようなメロディーが心地よい二楽章とリズミックに弾んだ三楽章。最終章では、さらに全体の一体感と集中力が増し、エネルギッシュに歌い上げながらエンディングとなった。
団員一人ひとりが演奏することを楽しんでいるのが本当によく伝わってくる、心地よく清々しいベートーベンだった。小澤征爾がハート、魂で感じるままをオーケストラに伝え、オーケストラと一体となって一つの音楽となる・・・そんな素晴らしい瞬間をまた体験させてもらった。
バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz.116
ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ロバート・スパーノ(バルトーク)、小澤 征爾(ベートーヴェン)
レポート:松坂 麻子
撮影:大窪 道治、山田 毅
本サイト内の文章、写真、イラストほか、すべてのデータの無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2015 Global Artist Network. All rights reserved.